
小動物だから飼いやすそうだけど、世話は大変なのかな?
どうも、中の人シンジです。
現在進行形でデグーと生活をともにしながらこのデグーブログを運営しています。
デグーのまゆぞうも気がつけば今年で6才と老齢に差し掛かっていますが、とても元気に暮らしています。
そんなデグーと初めて出会い、本当に飼おうかどうか悩んでいる人向けに、記事をまとめてみました。
Contents
デグーはこんな生き物
デグーはハムスターより一回り大きく、うさぎに比べると2回りほど小さいサイズ。
なでると喜んだり鳴き声で飼い主を読んだりと、わりと友好的なペットです。
仲間意識が強いですから、野生下では5~10匹ほどの集団で活動しています。
なので飼い初めの方は警戒心が強い場合が多いですが、早ければ1週間、遅くとも半年ほど一緒に暮らしていると平気で人の方に乗ってくるほどなつく場合が多いです。
ある程度なついてくると飼い主が帰ってくると喜ぶように声を上げたり、なでてあげると非常にブサイクな顔をしながら喜んでくれます。
人とコミュニケーションがとれる不思議な小動物なのです。
デグーの可愛さについては「人気急上昇中のデグー!かわいい魅力をいっぱいご紹介します。」の記事にもまとめてあります。
草食性の生き物なので意外にお金はかからない
人ともコミュニケーションのとれる知能の高い生き物。
さぞかし世話が大変でお金がかかると思うかもしれません。
ただ実はそんなにお金はかかりません。
デグーのケージは定期的に掃除が必要です。
ただその中の床材は古新聞で十分ですし、犬や猫のような定期的な予防接種と言ったものも特に必要ありません。
温度管理にエアコンは必要ですが、それらの電気代はどんな動物を飼っていてもそれほど変わらないでしょう。
そんなデグーにとって定期的に必要なものと言えば”餌と毛並みを整える砂”です。
デグーの餌はうさぎやモルモットなどと同じ完全草食性の生き物ですので、餌は基本ペレットと牧草だけです。
肉食性の動物などの餌に比べると良心的な価格です。
毛並みを整える砂に関しても月に一回ぐらいしか購入しないので、ものによりますが500円ほどです。
デグーの飼育はそれほどお金がかからないというのが非常にありがたいところです。
デグーの飼育費用に関して詳しく知りたい人は「デグーの飼育にかかる費用と初期費用について。毎月3,500円は見ておきましょう。」にて詳しく解説しています。
かじる・こわす・うるさい・散らかす
ここまでで、デグーは懐きやすく草食性で飼いやすいというお話しをしました。
では誰にとってもぴったりで良いんじゃないかというと、そうとは限りません。
デグーは壊し屋
第一にデグーは恐ろしい壊し屋です。
デグーはその見た目の通りげっ歯類ですから、前歯が終生伸び続けます。
なんらかの形で削り続ける本能があり、けっこうなんでもかじります。
餌に関しても硬いペレットやチモシーだけでは足りず、かじり木など、歯の伸び過ぎやストレスを解消させる木が必要。
せっかく買ったかわいらしいデグーハウスやおもちゃも、躊躇なく彼らの前歯の餌食となり、無残な姿になる場合がありますので、ある程度覚悟が必要です。
さらに彼らは力が強く、知能が高いのでケージを締め忘れたり、ツメが甘いと脱走することもあります。
そうなると目の周りに映る柱らドア、インテリアなど木材やプラスチックは片っ端からかじります。
もし賃貸物件などに住んでいる場合はかなり悲惨なことになると覚悟しておいたほうが良いでしょう。
デグーはよく鳴く
そのほかにもデグーはアンデスの歌うネズミと言われていますから、なく子は良く鳴きます。
ピルピル喜ぶ声なら小さくてかわいいですが、キッ!という警戒する声や仲間を呼ぶチューイッ!というような声は意外に響きますし、人間の耳にもよく入ります。
近所迷惑とまではいきませんが、普段から静かな空間に慣れている人にはつらいかもしれません。
鳴き声以外にもケージをガリガリする音やケージ内を飛び回る音など、意外に家の中に響き渡る音も多く、ハムスターとは比べ物にならないほどうるさいですから、覚悟が必要です。
デグーは超散らかす
なんといってもちらかします。
餌としてわたした牧草、砂浴びした砂、糞尿など、けっこうとびちります。
というか散らかります。
ホントびっくりですよ。僕の家も、デグーのケージの周りに気がついたらカベに尿染みができています。
子供が増えたように忙しないところがありますから、神経質な人や静かな空間が好きな人には向かないかもしれませんね。
毎日コミュニケーションが必要
デグーは仲間意識が強く、飼い主が帰ってくると呼びかけたりするというお話しもしました。
とてもなつこく可愛らしく感じますが、そのぶん寂しがり屋です。
なのでほぼほぼ毎日何らかの形でコミュニケーションをとって上げる必要があります。
犬のようなコミュニケーションを求めている人にはちょうどよいかもしれませんが、ハムスターや猫のような基本放任主義な生き物に慣れている人には、ちょっと荷が重いかもしれません。
かといって放置しすぎるとストレスを貯めていき、最悪病気にもなったりします。
ですから毎日コミュニケーションがとれないな、と思う人にもあまりおすすめできません。
ケージの中で飼育する
ここまでデグーを飼育する前の心構えの方なお話しをしてきました。
では実際に飼育するにあたって、どうやって生活させるのかをお話していきます。
まずデグーは小動物らしく基本的にケージのなかで飼育します。
そして回し車やかじり木、デグーハウスや砂浴びなど、必要な用品をその中に詰めておくというのがスタンダードです。
デグーの飼育をスタートさせるにあたって必要なものは「デグー飼育に必要なケージや餌など10選!これを見ておけば必要なもの揃います。」にまとめてありますので御覧ください。
日々の世話といってもとくにむずかしいことはありません。
朝床材の掃除と水換えと餌やり、そして夜にまた餌を上げる、というのが一連のルーティンになるでしょう。
もちろん朝と夜が逆になっても問題ありませんし、1日2回の餌を忘れなければそれほど問題ありません。
デグーはトイレを覚えません。
なので床材をまるごと交換することになります。
もし交換せずにいれば、3日ほど経つとデグー独特のにおいが漂ってきますよ。
そして毎日1時間ほど、デグーの相手をしてあげることでデグーの欲求も満たされます。
デグーの飼育はそれほど難しいことはありませんが、床材をまるごと毎日替えることや何らかの形でコミュニケーションをとる必要があるので、ハムスターなどと比べるとわりと面倒ですね。
できれば部屋んぽはしたほうが良い
デグーはケージの中で飼育するというお話しをしましたが、彼らは本来、広大な山岳地帯で生活している生き物です。
1日に10kmほど走って移動するとも言われていますから、ケージの中だけでなく部屋の中に出して遊ばせてあげたほうが良いでしょう。
その場合はテレビなどのケーブルやかじられたらまずいものをデグーから守るために養生したり、部屋からどけなくてはなりません。
前準備は非常に大変ですので、サークルなどで散歩の範囲を決めてしまい、そこで遊ばせるというのもありです。
デグーのサークルについては「デグーは放し飼いでストレスフリー?デグーにも飼い主にも危険です。」にて詳しく説明しています。
ただどうしても散歩は難しいという人はイージーホーム60のような大きめのケージを購入して、ステージを多めに設置するなどして運動が意図的にできるような空間を作ってあげましょう。
そうすればわりと運動不足の解消につながります。
デグーは温度変化に弱い
デグーは標高高めの乾燥した山岳地帯に住んでいますが、気温の変化には強くありません。
比較的暖かくなる5月でもヒーターの横に張り付いていたり、逆に暑ければグダッとしています。
デグーの快適な気温というのが25℃前後と言われています。
暑さにも寒さにも弱いデグーの耐えられる最低気温は、10度程度です。
一部で言われている「デグーは寒さに強い」とかいうのはほぼ迷信だと思って下さい。
ですので夏の熱中症対策はもちろんのこと、暖房やヒーターなど防寒対策は夏を迎える直前あたりまで必要であることが多いです。
恥ずかしい話ですが、僕が実家で初めてデグーを飼った頃は、暖房は人間がいる間だけ、夏場も田舎なので気温はそんなに高くないとは言えど人間のいる間だけとそんな環境でした。
それでも病気などはなかったですが、彼らもモコッとした素材の中に入って全く動かなかったり、つねにグダッとしていたり、ケージをかみ続けていたりしてましたから、ストレスはすごかったと思います。
結果的に寿命を短くした原因でもあるでしょう。
冷暖房がないとデグーがすぐにどうこうなるということはありませんが、冷暖房を工夫したりエアコンや暖房代をあまりかけたくないと思う人は、デグーにとって快適な環境を提供できないので飼育はやめたほうが良いでしょう。
デグーの快適な環境を整えるには「デグーが夏を快適に過ごすための対策!もちろん冷やすだけでは駄目です」や「
デグーの冬対策2020!デグーと冬を快適に過ごすための方法」にて詳しくお話していますので、参考にしてみてください。
デグーの飼育が不安な人におすすめの飼育本
ここまで読みすすんで頂いたということはデグーの飼育にかなり興味があることと思います。
ただここで上げたデグーの飼い方は非常に大まかなものです。
こちらの「デグーがベタベタに懐く!うちに迎えてからの飼い方実践編!」にも色々と書いてあります。
デグーの飼い方の参考にしてもらうのも良いですが、デグーを飼う前にもっと詳しく知っておきたいという人。
僕もデグーの飼い方について勉強し直した、飼育について書かれた書籍をご紹介します。
こちらはペットショップの大手であるフィールドガーデンの創業者さんが執筆した、デグーの飼い方マニュアルです。
デグーを実際に買っている人の声から、デグーの飼い方、用品までしっかりまとめてあります。
絵や写真が多く、眺めるだけでも十分楽しい本です。
デグーの生態から飼い方まで、非常に詳しく書いてあります。
ちょっとむずかしい名前の通り、写真やグラフなどを使って解説されており、これ一冊でデグー博士になれるでしょう。
ただちょっと価格は高めです。
これらの本でデグーの飼い方を読んだ上で判断しても、遅くはないでしょう。
デグーは5~8年は生きるペットですから、長い付き合いとなります。
ここまで読まれた方ならデグーと一緒に暮らしていけるかどうかの判断ができるようになっていると思います。
では良いデグーライフを。
デグーの選びの5つのポイント!後悔しないデグーの迎え方を紹介
デグー飼育に必要なケージや餌など10選!これを見ておけば必要なもの揃います。