デグーにペレットばかり上げてたら牧草を上げてもほとんど食べてない。
牧草も食べないとデグーの体にはあまり良くないみたいだし食べてほしいんだけど、なにか良い牧草ってない?
よく食べる与え方とかあったら教えて。
デグー飼育歴10年、中の人シンジです。
デグーって食欲旺盛で一度餌を与えると「絶対渡さねぇ!」という決意のケツを向けられます。
そのうえグルメで、ペットショップの飼育環境によってはうちに迎えてからも牧草を全く食べてくれない子っています。
牧草は、デグーの主食でありながらも歯の伸び過ぎを防止してくれる健康食でもありますから、必ず食べてほしいものです。
そこで今回は、デグーに牧草を食べて貰う方法と、おすすめの牧草いくつかご紹介します。
少しでもデグーの偏食の解消につかがってもらえれば幸いです。
Contents
デグーの安定した食にはチモシー
ではデグーにとって良い牧草とは一体何なのか。
もちろんチモシーです。
チモシーはヨーロッパが原産のイネ科の牧草で、ペットとして買われている草食動物にとってはおなじみの牧草です。
栄養価が高くミネラルなども草食動物にとって十分で硬さや食感もよく、これだけ食べていれば十分なんじゃないかな?というほどのものです。
さすが酪農大国のヨーロッパで生まれた牧草ですね。
この牧草をベースに足りない栄養素はペレットで補うという食事が、デグーにとっては最適な食事法だといえます。
デグーにはペレットタイプの専用のフードが販売されており、メーカーによってはペレットや他の食材を混ぜるなどしており「本当にこれだけで十分」というくらいに配合を考えているものもありますが、基本的にデグーの主食は牧草です。
ペレットは牧草に比べると繊維質は少なく栄養が凝縮されていることもあって、ペレットばかりを食べているデグーの糞は黒くて小さいです。
草食動物の腸内環境を良い状態に保つためには、ペレットだけでは繊維質が足りません。
その他にも常に牧草を齧ることで、延々と伸び続ける歯の伸び過ぎにも対策できます。
牧草はデグーにとって生命線とも言える食材なのです。
チモシーを食べないデグーの対策
ただ草食動物のデグーといえど、食に好みがあるのかチモシーを全く食べないというデグーもいます。
そこで、デグーに牧草を食べてもらうための方法をいくつかご紹介していきます
2番刈りや3番刈りを用意する。
デグーのチモシー嫌いを解消する術の1つとして上げられるのが、2番刈りや3番刈りと言った柔らかめのチモシーを与えてみることです。
デグーがチモシーを食べる様子を観察していると、柔らかい”穂”の部分だけを食べている個体がいます。
そういった子達は、あまりにも硬すぎる食感のチモシーは好まない傾向があるのです。
チモシーの1番刈りは栄養素が高く餌としては最適な牧草ですが、その分固くなっており柔らかい口当たりを好むデグーには好まれません。
その点2番刈りは栄養素は落ちるものの、柔らかめの食感となりこれを好むデグーもいます。
この辺りならばペレットと併用して十分に餌として成り立ちます。
3番刈りとなるとさすがに栄養がかなり下がってしまうので主食には向きませんが、2番刈りでもどうしても食べないというデグーに、チモシーを慣れさせるという意味合いで与えるのが良いでしょう。
レンジでチンするという裏技もあります
デグーがチモシーを全く食べない場合、レンジでチンをすると食べてくれることがあります。
デグーがチモシーを食べない理由の1つとして、香りが弱いという事があげられます。
デグーは香りの弱いチモシーを餌とみなさない傾向があるのです。
購入したばかりのチモシーは草原のようなとてもかぐわしい香りがします。
しかしそれも時間とともに減退していき、香りのしなくなったチモシーはデグーにとっても魅力がなくなり、食べてくれないこともあります。
そこでチモシーをレンジでチンしてみましょう。
レンジで暖めることでチモシーの香りを復活させたり湿気を飛ばすことで、デグーにとって好ましい状態になります。
レンジでチンするとき
チモシーをレンジでチンするときは、耐熱容器に一掴み程度の少量のチモシーを入れてください。
このときラップは不要です。
ラップをすると水分がこもってチモシーがしなしなになってしまい、逆に食感が悪くなります。
出力は500wで30秒程度を目安にしてください。
温まったときに、牧草のちょっと濃い目の香りが漂い、適度にカサついた感触になれば十分です。
こちらはレンチン後ですが、見た目に大きな変化はありませんね。
チモシーの食いつきが悪いので
1分レンチンしてみた。凄いチモシー臭で、
美味しいらしい。さっきオヤツ食べたのに
三人揃ってチモシー食べるとか
いつぶりや…#デグー\うまっ/ pic.twitter.com/hdhdvEg9LM
— 🐭まこ🐭@チンチラ/デグー/ハムスター/ヤマネ (@mako_nezumi) December 2, 2018
もともと香りの薄いチモシーはもちろんのこと、香りが飛んでしまったチモシーにも有効な技です。
もし最近デグーがチモシー食べないなと思ったときは、香りが飛んでるばあいがあるので試してみてください。
注意点
チモシーをレンジでチンするときは温めすぎに注意して下さい。
チモシーはもともとかなり乾燥した牧草です。
それをレンジでチンすると乾燥が進みながら熱を帯びていくため、30秒以上レンジに入れると燃え上がる危険があります。
私も先代うさぎがいる時一人暮らしをしていて電子レンジでチモシーをあたためたらそんなにあたためてないのに電子レンジから火が出て大変でした😨😨💦慌てて水を出し火を必死に消していたんですが先代うさぎを見たらのほほんとしていてちょっとのほほんとしてる場合じゃないよ😫💦ってなりましたよ😅
— うさにゃん♓️@王国民のうさ飼いちゃん🐰🎀 (@usagiko3) September 14, 2017
こんな怖い思いをされた方も実際にいますから、チモシーを温めるときは30秒を目安に様子を見ながら温めて下さい。
チモシー意外にも牧草はあります
ここまでデグーの主食であるチモシーを食べさせる方法をご紹介してきました。
しかし頑ななデグーはそれでもチモシーを食べない場合があります。
もしかすると牧草を食べる習慣がないのかもしれませんね。
そこでチモシー以外の牧草で牧草を食べる習慣をもたせるために、チモシー以外の牧草をご紹介していきます。
アルファルファ
アルファルファはマメ科の牧草で非常に栄養価が高く、乳牛などの飼料として広く扱われています。
デグーやうさぎなどの草食動物にとって非常に嗜好性が高く、頑なにチモシーを食べないデグーもアルファルファなら目の色を変えて食べます。
ただタンパク質含有量が高かったり栄養価も必要以上に高いため、デグーの常食として与えるのはおすすめできません。
どうしてもチモシーを食べないデグーには、チモシーに少量のアルファルファと混ぜながら与え、徐々にチモシーに慣れさせていくという風に使うと良いでしょう。
オーツヘイ
オーツヘイはチモシーと同じイネ科の牧草で、エン麦がとれるものです。
チモシーと比べると炭水化物や糖質が高いため、デグーからするととても美味しいと感じられる牧草の1つです。
そのためデグーの常食として利用すると、長い目で見ると糖尿病のリスクや太り過ぎなどもありえます。
牧草とは言いながらも、おやつ程度に考えておくほうが良いでしょう。
オーツヘイもアルファルファと同じく、チモシーと半々ほどで混ぜ合わせて与えて、徐々にオーツヘイを減らしていくというやり方で慣らせていきましょう。
バミューダヘイ
バミューダヘイも同じくイネ科の牧草で、草食動物の餌として広く使われています。
チモシーと比べると栄養価が全体的に低く、あまり食用としては好まれないことが多いです。
むしろ細長い形状や水分を吸収しにくいという性質もあることから、小動物の敷材としての用途のほうが多い牧草です。
栄養価が高くないので、太りすぎたデグーを痩せさせるための牧草と紹介している人もいました。
イタリアンライグラス
イタリアンライグラスもイネ科の牧草です。
別名ネズミムギと呼ばれており、国内では雑草としても生えています。
そんな牧草ですから栽培キットもあり、生の新鮮な牧草を上げることのできる貴重な牧草でもあります。
チモシーに比べると若干甘みがあるようで非常に食いつきがよく、デグーの常食としても問題ない牧草です。
ただこちらにある通りかなりいいお値段がします。
値段は常食向きではありません。
おすすめのチモシーはこちら
さて、いろいろな方法でチモシーを食べるようになる方法をご紹介してきました。
そのなかでチモシー以外の牧草もご紹介してきましたが、ここではチモシーのおすすめをいくつかご紹介していきます。
北海道ファーストチモシー
サンコーから出ているチモシーで、非常に香りがよく栄養価も高いのでよく食べてくれます。
こちらは取り出し口がチャックになっている上、内側がアルミタイプで遮光もされるタイプです。
チモシーの香りが飛んでいくことを防いでくれますし、日光による劣化も防ぎます。
いい状態を長く維持してくれますから、非常におすすめの一品です。
スーパープレミアムチモシー
こちらはドギーマンから出ている小動物用のチモシーです。
1番刈りで栄養価も高く比較的価格も安いので、懐事情も安心して与えることができます。
こちらも出し入れする口がチャックで閉じることができます。
ビニールの袋なので遮光まではできませんが、蓋ができるので最後までいい状態で与えることができる上、価格も安いのでおすすめです。
ちなみにうちの歴代デグーの常食はこれです。
北海道ソフトチモシー
こちらは2番刈りの柔らかい食感のチモシーです。
1番刈りをなかなか食べてくれないデグーに、柔らかい食感のチモシーを選ぶ場合によいでしょう。
フレッシュチモシー
一番刈りチモシーですが、先程あげたチモシーに比べ価格が2分の1ほどと非常に安く、コストパフォーマンスは抜群です。
ただチモシーは最初にお話したとおりで香りが飛んでしまうと食べなくなってしまいます。
ですからデグーを多頭飼いしている人や、デグー以外にも草食のペットが居る家庭にちょうどよいチモシーです。
デグーには必ず牧草をあげましょう
デグーは、牧草を主食にしてペレットで栄養を補う食生活が一番安心です。
なかなか牧草を食べてくれないデグーもたくさんいると思いますが、ここにある方法などを参考にして頑張ってあげてみてください。
それでは良いデグーライフを!