夏のデグーにしてあげたほうが良い対策とかってあるのかな?
どうも、中の人シンジです。
田舎で築50年以上のクーラーもない環境で昔は動物を飼育していましたが、現代の建築物は高断熱高気密。
さらに日本の気温は10年前から比べると驚くほど上昇してきています。
そのため夏はデグーにとってもとても危険です。
そんな環境の移り変わりや飼育の経験を踏まえて、現代のデグーの夏対策についてお話していきます。
Contents
デグーの快適な環境は、実は人間とかわりません
デグーは標高の高いところに住んでおり、比較的気温が低く乾燥した地域です。
ですので高温多湿の日本の夏という環境は、デグーにとって最悪の環境と言って良いでしょう。
デグーにとって快適な環境というのは以下のような環境です。
ポイント
気温23~27℃
湿度40~50%
そう、人間にとって快適な環境とほぼ違いありません。
ですので人間が”快適だなー”と思える環境に一緒にデグーをおいておけば、自動的に快適な環境となるのです。
ただ快適な温度は一緒でも、デグーにとって限界の温度というのは全然違います。
「デグーの大きさはどれくらい?餌はなにを食べるの?寿命は?野生の生態に迫ってみる!」でもお話していますが、デグーは密集した体毛と汗をかけない体質で体温を放熱することが苦手です。
日本の環境に住んでいると、デグーはあっという間に熱中症にかかってしまい、最悪死に至ります。
しかもいつもダラけて寝ているデグーですから、熱中症の症状などは見た目からはわかりにくく、気づいたらぐったりしていたということになりかねません。
こういった事態が起こる前に、かならず夏の対策を行いましょう。
夏にできる対策は光と場所と風
デグーの夏対策の重要性をわかっていただけたでしょうか。
と言ってもデグーの夏対策はそんなに難しくありません。
デグーの夏対策で気をつけてほしいのは光・場所・風の3つです。
光
まずはこの光ですね。
窓際など一部だけ光が指してる場所があると、その部分だけ床がすごく暑かったりします。
それと同じで光が当たり続けている場所というのは非常に熱くなり、デグーにとって非常に辛い環境となります。
まずはこの光を遮断しましょう。
光はカーテンやブラインドはもちろん良いです。
窓の外にすだれをかけることでそもそも家の中に熱が入らなくなるので、そもそも部屋の中の気温の上昇を防ぐことができます。
こういったものが面倒だなとか、すだれをいちいち収納するのが面倒だと言う人は、いっそのこと窓にフィルムを施工するのも一つの手です。
デグーの快適生活はもちろんのこと、プライバシーの保護やカーテンの開けしめの手間からも開放されます。
くらしのマーケットなどで”断熱フィルム 施工”などで調べると施工価格や仕上がりなどもわかるので、気になる人は一度見てみてください。
場所
デグーのケージの置き場所も意外と重要です。
デグーのケージの置き場所は3つの視点から考慮してください。
ポイント
・窓際ではない
・冷房が直接当たらない
・ある程度高さがある
窓際は気温の変化が大きな場所なので、デグーにとっては正直つらすぎます。
こんな環境では熱中症以前に病気になります。
それに冷房の風が直接当たらない場所も重要です。
エアコンの風ってあまり体に良くないのか、体調を崩す人もいます。
そんな風を直接受けるような環境はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
そして高さも重要です。
冷気は下の方にいくから床に直置きしたほうが良いという思いもあるかもしれませんが、床ってけっこう空気が停滞しており、暑さ的にも寒さ的にもよくありません。
常に人間が快適に感じる高さに、デグーのケージを合わせることも重要です。
ケージの置き場所に関しては「デグーのケージの置き場所はどこが良い?」にて詳しくお話しています。
風
光と場所を万全にした上で、どうせ汗をかかないなら風なんて意味がないんじゃないかと思われる方もいるでしょう。
しかし例えばサウナ思い浮かべてください。
サウナって直射日光もなく、場所も熱くなりやすい場所に設置しているわけではありません。
それでもあれだけ熱いのは、熱源があることはもちろんのことですが、熱が中でこもってしまっているからです。
あれで風通しがよい環境であったらサウナの意味がありませんね。
つまり風のないケージの中というのはサウナと同じような状況なのです。
外部からの熱がこもってしまうので熱くなりますし、汗をかいても意味のないサウナの中は長くいると熱中症になりますね。
ですからサーキュレーターや扇風機などでケージ周辺の風がうまく循環するように気をつけてあげてください。
エアコンなしは無謀だと思って
デグーの夏対策について調べていると、「エアコン無しでもデグーは夏を過ごすことができますか?」という質問を知恵袋などで見ます。
さきほどの対策をしてあれば夏はエアコンがなくても生活できるかというと、それは無謀です。
想像してください。
いきなり怖い人に拉致されて、鳥取砂丘のど真ん中のプレハブ小屋にあなたは監禁されます。
そこに水と食べ物は定期的に運ばれますが、それ以外のものは一切与えられません。
どうですか?日焼けするかもしれませんし熱中症で倒れるかもしれません。
デグーは日本人ではありません。
まぁ人ですらないのですが、海外の全く違う生活環境から日本につれてこられて、むりやり日本の生活に馴染ませられているのがデグーです。
正直エアコンがフルにかかっている環境ですら快適かどうかは判断できません。
そんな動物に少しでも快適に過ごしてもらうためならまだしも、「面倒だから、お金がかかるから」という理由でエアコンの導入を拒んでいるのであれば、まずは自分の生活環境を整えるところから始めたほうが良いでしょう。
もし「人間が耐えられるんだから動物も耐えられるだろう、むしろ耐えるべき。」そんな思考を持っているのであれば、そんな方は動物を飼うべきではありません。
寒すぎるのもつらいから避けられる場所を
会社や学校で暑がりの男性がエアコンの温度を限界まで下げて「気持ちいい」ってなってる反面、女性が寒くてカーディガンなどを羽織っているという風景。
あるあるだと思います。
デグーにとっても、夏はとにかく涼しければいいというわけではありません。
デグーは暑さに弱いと言っても生き物が住める普通の環境で暮らしていますから、常に寒いのはなかなか耐え難いのです。
ですのでデグーに合わせた温度調整はもちろんですが、小屋や布団など冷え切った体を温め直せるようなデグーハウスを用意して、冷気からデグーが隠れられるような場所もあったほうが良いでしょう。
デグーハウスについては「デグーの生活に密着するデグーハウス!おすすめのデグーハウスをご紹介。」にてお話しています。
水の交換は必須
意外と見落としがちなのがこの飲み水です。
デグーのお水は毎日交換されていると思いますが、ちゃんと水道水を使っていますか?
じつはこの水道水というのが重要で、浄水器の水やミネラルウォーターなど、塩素の含まれていない水は悪くなりやすいです。
特に夏場は熱いですからデグーの唾液も混ざる水は悪くなりやすいです。
ですので浄水器などの使用は避けたほうが無難です。
そして朝晩の2回交換というのがベストですが、最低でも水道水の入った水をつかって1日一回は交換してください。
アルミプレートは夏場に効果なし
デグーにもアルミプレートなど、鉄素材のひんやり用品が多々出ていますが、効果は正直微妙だと思っています。
というのも試しにアルミプレートなど、冷たいものを頭に当ててみてください。
冷たいですか?髪の毛が邪魔でそんなに冷たさを感じないと思います。
人間の髪の毛の密度ですらそうなのに、さらに細かい毛に覆われている全身毛むくじゃらのデグーが、これらを使ってひんやりと感じられるかは微妙です。
確かに手のひらとか露出している部分があればそこが冷たくて良いかもしれません。
しかし冷蔵庫に入れたりするわけではありませんから、室温程度のぬるいプレートです。
結局あまり効果はないでしょう。
ですのでそこにお金を使うより、エアコン代やおやつなどに回してあげたほうがよいです。
すごい!自作クーラー!
3時間程電気工事で電気が止まるそうなので、今後の夏を過ごす事も考えて簡易クーラー作ってみました。材料費1000円
#デグー pic.twitter.com/bQIydtHoRU— まこ (@_ma_k_o_____) May 29, 2017
文明の機器、エアコンも電気がなくなればただの箱です。
そんな箱がなくてもなんとかデグーの暑さ対策をしたいというときに調べていて出てきたのがこの自作クーラーです。
発泡スチロールの箱に空気を通す穴とプラスチックの配管をさして、冷気を下におくるというすごい発想。
上から扇風機などで風を送れば風邪をひきそうなほど涼しそうですね。
その他にも凍らせたペットボトルをタオルでくるんでケージの上においたりしても効果的です。
停電やエアコンの故障など、どうしてもエアコンが使えないときの応急処置として、こういった簡易クーラーを利用するのも良いですね。
今回はデグーの夏対策についてご紹介しました。
暑さ対策は冬場の寒さ対策よりも難しいところがありますから、でひ参考にしてみて下さい。
では良いデグーライフを!
デグー飼育に必要なケージや餌など10選!これを見ておけば必要なもの揃います。