
ハムスターから始まった僕のペットライフ。
現在はデグーと猫と暮らしていますが、小学校の頃から現在まで、うさぎやフェレットなどいろいろな小動物と暮らしてきました。
デグーとチンチラって見た目や食生活など多くの点で意外と似てますが、実は結構違う生き物です。
今回はデグーとチンチラの違いについてお話していきます。
Contents
デグーとチンチラは性格が違う!
近年その懐っこさと可愛らしい仕草で人気の出てきたデグーと、独特な見た目とおとなしい性格で魅了するチンチラ。
よくみていくと大きな耳や尻尾の先のシュッとした毛並みなど、見た目にも似たところの多いデグーとチンチラですが、彼らはどう違うのでしょうか。
それぞれの特徴を見ていきます。
デグーについて
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デグーはアンデス山脈の標高1200mほどにある、草原や岩の広がる乾燥した山岳地帯に住んでいます。
草食性の生き物で草や樹皮、植物の種子などを食べて生活しています。
ただときたま人里に現れて、畑にある果物を食べているのも目撃されているそうです。
なんか想像しただけでほんわかしますね。
主に昼間に活動をする昼行性でだいたい5~10匹ほどの集団で活動しており、鳴き声で合図や危険を知らせるなどコミュニケーションとっています。
その特徴的な鳴き声が、アンデスの歌うネズミと言われる所以です。
寿命は5~8年と体のサイズの割には長く、老齢期間が長いので年齢に合わせた飼育が大事になってきます。
野生のデグーについては「デグーの大きさはどれくらい?餌はなにを食べるの?寿命は?野生の生態に迫ってみる!」でも詳しく解説しています。
チンチラについて
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チンチラもデグーと同じくアンデス山脈の山岳地帯に住んでいますが、こちらはデグーの生息地よりも更に標高の高い2,000m前後に生息しています。
草食性の生き物で草や種子類、木の根っこや苔などを食べているそうです。
デグーより餌に厳しい環境に住んでいるためか、草食系のものなら選り好みせずに食べる傾向があります。
ですから自宅に中毒性がある観葉植物などおいている場合には特に注意が必要です。
主に夜に活動をする夜行性の生き物で、野生化ではある程度社交性があるチンチラ。
しかし複数での飼育はあまりむいておらず、ときには縄張り争いでひどい喧嘩に発展するなどの場合もあります。
もし複数飼育する場合は、親子同士などある程度小さい頃から一緒にいる者同士での飼育が好ましいです。
寿命は飼育下では非常に長く10年から15年と言われており、デグーよりも長いです。
丁寧に飼育した場合はなんと20年から25年まで生きたという話もあります。
そう考えると飼育者ご自身の寿命の問題もありますから、体調など含めてしっかりとしたライフプランを建てる必要がありますね。
同じような環境に住んでいるけど性格が違う
デグーとチンチラの野生化の環境を見ていくと、実は同じような地域に住んでいます。
どちらもチモシーなどの牧草を主食とする草食性、そして定期的に砂を浴びて毛並みを整える必要があるなど、食生活や生活環境もわりと共通している部分が多いです。
そのためチンチラは大きなデグーという印象を持つこともできますが、実はそんな簡単なものでもありません。
生活が夜行性と昼行性の違いなどもありますし、特に違いとして大きいのが性格で、チンチラは臆病であると同時に縄張り意識が非常に強いですから複数飼育には向きません。
デグーのように何匹かが寄り添って毛づくろいをし合う、そんな姿を見ることは稀といって良いでしょう。
お互い同じような生き物だと思って飼育すると、その生活の違いから飼い主の期待と違って困ることも多いです。
もちろん体の大きさが全然違いますから、デグーサイズのケージでチンチラを飼育することは不可能です。
デグーとチンチラはデグーのほうが人間的
デグーとチンチラは性格がぜんぜん違うということがおわかりいただけたでしょう。
ではデグーとチンチラはどちらのほうが飼育がしやすいかというお話しをしていきます。
結論から言うと昼行性で集団行動を好むデグーのほうが、人間のリズムに合わせやすく飼育しやすいです。
ケージの大きさはデグーのほうが小さくても大丈夫
まずは居住スペースの問題です。
チンチラはデグーよりも圧倒的に体格が良いですから、ケージのスペースも大きく必要です。
一軒家やある程度広さのあるアパート等であればそれほど問題ないかもしれません。
しかしワンルームであったり自室の一角で飼育する場合は、ケージでかなりのスペースを取られてしまいます。
さらにチンチラの体の大きさでケージに閉じ込めっぱなしはチンチラにとって良くありません。
部屋の中を散歩させて上げる必要もありますから、危険なものを排除できない環境を考えると、大きめのケージに回し車等である程度運動スペースを確保できるデグーのほうが飼育しやすいでしょう。
デグーは昼行性でチンチラは夜行性
デグーは日中に活動する昼行性です。
人間の生活リズムと基本同じですから、デグーにとっても体の調子を崩すことなく快適に生活できることでしょう。
それに対してチンチラは夜行性ですから日中あまり活発な姿を見ることができませんし、夜間の活動がうるさくて飼い主が寝不足になる可能性があるなど、飼い主にも良くない場合があります。
もちろん夜勤や夜型の生活の人であれば、逆にチンチラのほうが生活に合う場合もあります。
そこはご自身のペースに合わせて検討してください。
チンチラはストレスに弱く、デグーは孤独に弱い
チンチラは頭がいい動物である分ストレスで弱りやすいです。
運動不足になったり飼い主が必要以上にかまったりしてもストレスです。
それにいつも決まった時間に出していたとして、たまたま出せない日があると「なんで今日は出してくれないの?」という状況でもストレスになるそうです。
非常に繊細な生き物ですので、まるでシルクに触るような対応が必要です。
デグーの場合は集団行動が基本ですので、飼い主にけっこう依存します。
チンチラと違って飼い主が定期的にかまってくれないとストレスとなって、病気になったり毛をむしったりというストレスに繋がるので注意が必要です。
上記の飼育上の環境から考えると、特別な事情がない限りはデグーのほうが飼育しやすいといえるでしょう。
デグーの飼育に興味を持った方はこちらの「デグーがベタベタに懐く!うちに迎えてからの飼い方実践編!」記事でデグーの飼育について詳しく解説しています。
デグーとチンチラは仲良くできない!
まずはこちらを御覧ください。
ご機嫌ですねぇ( ˘ーωー˘ )#チンチラ #デグー pic.twitter.com/65CtV6rW3T
— チンチランド (@chinchil_la_nd) July 8, 2020
このように仲よく毛づくろいをし合う、可愛らしい姿を見ていると、デグーとチンチラの共存っていいなぁと思います。
ただこちらはデグーとチンチラの相性がたまたま良かったことや飼い主さんの多大な努力のなせた技で、実現するのは難しいです。
そもそもデグーとチンチラはそんなに相性が良い動物ではありません。
デグーは割と勝ち気な性格でどんどん他者に近づいていきますが、チンチラは基本臆病な生き物で敵を威嚇します。
ちなみにうちのまゆぞうは飼い猫のチンチラにガンガン迫っていき、むしろ猫のほうが逃げていくほどです。
そのためデグーとチンチラが近づいたときに、恐怖を感じたチンチラがデグーに噛み付いてしまう場合があります。
体格差も大きいですので致命傷にもなりえますから、よほどうまくやる自信がない場合は近づけないことが無難です。
デグーとチンチラはなんだか似た生き物のように見えますが、実は性格が大きく違う者同士なのです。
ですから基本的にデグーとチンチラを別のケージで飼育するなどであれば、飼育環境や快適な気候というのは似たようなものですので問題ありません。
しかし同じケージで飼育したり、一緒に遊ばせてあげたいなどというのは、不可能と考えたほうが良いでしょう。
それでも一緒にしてみたいという人は、こちらのデグーとチンチラの両方を飼育されている方のブログを御覧ください。
ここにもあるように、デグーとチンチラは基本相性は良くありません。
我が家のチンチラとデグーは共演NG!
その最大の理由はお散歩タイムにあった⁈ 【チンチライフ46話】
というわけで、デグーとチンチラの違いについてお話しました。
ちなみに体格が似ているデグーとハムスターについては「デグーとハムスターは全く別の生き物。飼育の違いをまとめちゃうぞ」にて違いを詳しく説明しています。
では良いデグーライフを!
デグーの鳴き声は大きく分けて6種類。その意味を知って円滑なコミュニケーション。
デグーに触ると逃げられる。嫌われているのではないかと悩む人へ。